笠そば


大和は国のまほろば、
たたなづく青垣 山ごもれる 大和し美し…。

卑弥呼の里といわれる桜井市は古くから三輪素麺が自然食として伝えられていますが、桜井の地元で穫れたおいしい蕎麦があると聞き、早速訪ねてみました。山里の懐かしい風景が残る三輪山の奥に、おいしい蕎麦を食べさせてくれる蕎麦処がありました。
「かまどの荒神さん」として信仰を集める日本三大荒神のひとつ、笠山荒神社の前に「そば処荒神」で、有限会社荒神の里・笠そば取締役の森泰子さんにお話をお伺いいたしました。

国営総合農地開発に始まり野菜新品種の導入により、蕎麦の展示調査が始まり平成四年に初めて六反の畑にソバを栽培したら、おいしいそばがとれたそうです。当時、蕎麦粉を市場に出すには、素麺が主流で蕎麦は利益が少ないとの理由で、蕎麦粉を活用するために細々と村の女性部でそば処を開いたそうです。こんな山間部の蕎麦屋ですが、やがて口コミで広がり、マスコミにも取り上げられるようになった。ソバは休耕作物、飢餓を救った作物で、お米は百八十日かかるが、ソバは七十五日で出来る。しかも蕎麦は寒さにも強い。宮沢賢治の「雨ニモマケズ」「サムサノナツニハオロオロアルキ」で象徴された当時の冷夏の時でも、稲が育たなくても蕎麦は育ったのだそうである。

笠のソバも一回や二回霜にあたっても倒伏しない種だそうです。笠地区はソバづくりに大切な気候、風土、寒暖の差が、信州と同じ蕎麦作りに適したところ。笠の自然が育てた奈良の蕎麦ですね。ここでは、蕎麦打ち体験が出来ます。自分で打った蕎麦をざるそばにして食べられます。
また格別の味ですよ。八月中旬にはソバの種がまかれます。そして九月中旬には真っ白いソバの花が里山一面に咲き誇ります。カメラ片手に白いベールに包まれたソバ畑を見に出かけませんか。十一月十五日には新ソバが出ます。
今回の作ってみようは森泰子さんが「いきいき、げんき、いい料理コンテスト」で見事知事賞を受けられた「そばだんご揚げ出し」です。是非作ってみてください。

お問合わせは、(有)荒神の里・笠そば 電話0744−48−8410




NPO法人奈良の食文化研究会  萩原美智子
 TEL:0742-33-3939

作ってみよう「そばだんごの揚げだし」


「材料」
そば粉200g、水500g、天ぷら油、大正海老4匹、オクラ8本、シソの葉4枚、だし汁400ml、薄口醤油40ml、みりん50ml、かつお節10g

「作り方」
@ボールにそば粉と水を入れよく混ぜ、目の細かいざるで通す。
A@を火にかけ、すりこぎで混ぜる。
BAを3〜4cmのボール玉状に丸め、ゆっくり色よく揚げる。
Cオクラ、海老にそば粉をつけて揚げる。そばだんごとCのオクラ、海老を盛り付ける。
Dだし汁に醤油、みりんを入れ、煮立ったら追いカツオ(節)をしてCにかけてできあがり。
※手間もかからないので、是非作ってみてください。揚げたてが美味しいですよ。