シルクロードヤマト鍋


心から体の芯まで温めてくれるこの料理は、紀元前660年にシルクロードの彼方からやって来たと思われます。シルクロードは、別名ジュイッシュロードとかスパイシーロードと言われるように、古代ユダヤ人によって、絹、黄金、アラビヤ半島から当時は貴重品とされていた香辛料をシルクロードの東岸、大和の国、奈良の正倉院まで運んで来たと言われています。

神武天皇は日本民族の創設者で最初の統率者と考えられていますが、彼の称号「カム・ヤマト・イワレ・ビコ・スメラ・ミコト(神倭伊波礼昆古命)」という長い称号の意味をヘブライ語に意訳すると「サマリヤの皇帝、神のヘブライ民族の高尚な創設者」となり、「ヤマト」という言葉は「神の民」を意味するヘブライ・アラム語の表現「YA・UMATO」のようです。

このシルクロードヤマト鍋はこのような歴史的な背景を持った料理で現代流に言えばカレー鍋ということになります。カレーの原意と言われるタミール語のカリは「スープ、汁気の多いスパイシーな煮物」「スパイシーな汁掛けご飯」といった広義的なものです。
東南アジア、シンガポールでは家庭でカレー料理を作る日には市場へ行って、カレーリーフ(こぶみかんの葉)を買います。カレーの葉を入れるからカレーなのです。カレーは体の不調を改善するスパイスが入った医食同源、薬食同源の薬膳料理でもあります。

何故今、シルクロードヤマト鍋なのかということです。日本は戦後60年、人々は、がむしゃらに働いて世界に肩を並べる経済大国になりました。寿命は大きく伸び、身長やスタイルは欧米に引けをとらないほどになりました。しかしその一方で、現代病と呼ばれる生活習慣病も増加の一途をたどっています。この原因は、栄養過多、飲酒、ストレスです。この鍋は大和の国の原点を見つめる料理なのです。材料にハラールカレー粉、大和肉鶏、牛乳、焼豆腐、がんもどき、キノコ、蓮根が基本で、その他大和の野菜を用いた鍋で、夏は発汗作用があるので体を軽くし、冬は体の芯からから温めてくれる古代鍋なのです。

NPO法人奈良の食文化研究会  久保義弘
 TEL:0742-33-3939



作ってみよう「シルクロードヤマト鍋」


「作り方(4〜6人分)」
前日より昆布ダシをとり、鶏ガラ、コンソメを入れ、鶏ガラスープを作る。
鶏ガラスープ300mlに塩小匙1杯、味醂大匙1杯、料理酒大匙1杯にハラールカレー粉を13gを加えてダシ汁を作る。
具には大和肉鶏600g、輪切り人参50g、蓮根100g、ささがきゴボウ50g、白葱100g、糸コン1/4パック、モヤシ、えのき茸、生椎茸を各々50g、焼豆腐、がんもどきを各々100g用意する。
鶏ガラスープを土鍋に注ぎ、煮えにくい根菜類から入れて火が通ったら残りの具を入れて煮立たせる。
牛乳1Lは最後に入れて煮立さないように注意する。
お好みでとり皿に卵を溶き、それに具を取って食べると更に、おいしく食べられます。
ダシ汁が少なければ適宜継ぎ足し、塩、胡椒で味を調えます