おいしくて健康な食は大和の食文化にあり


昨年来、農林水産省は「和食」文化をユネスコ無形文化財遺産に登録する運動を進めており、今年11月にも、登録の可否が判明する予定だ。 「和食」は、自然を尊重する日本文化の中に深く根ざし、世界でも健康によい食として広がる。
和食文化は、シルクロードを通じて中国や世界の食が伝わったこの奈良で、食文化の融合によってその源泉が生まれ、長く都が定着した京都で庶民に広がり、また地方でも広く伝えられてきたものである。

和食の源泉の地、奈良で、地場の食材を生かした大和の料理を再現、工夫し、創造して食文化を深め、広めてゆくことは、世界の文化遺産にふさわしい食文化の活動であり、当会も積極的にこの活動を進めてきている。
さて今年の1月、当会と提携するkkエムワイピー傘元の新大宮の店の1つが「郷土料理居酒屋しきしき」として新たに看板を掲げ、奈良の食文化を土台として「大和の食材を生かした料理」を提供する店としてスタートした。

増井義久社長は「難しいのですが、奈良の食文化を1番感じられる店を作りたかった」と熱い思いを語られる。店名の「しきしき」も、当会の発掘で広げてきた、古くから葛城市のつたわる「おやつ」の名前が「響きが良く、文化も感じる」として採用されたものだ。

居酒屋とはいえ、お昼は地場野菜を中心とした低価格の昼食が、「カロリー少なくおいしさを求める」女性や男性にうれしいメニューとの評判が広がっている。

今、店では「野菜の蒸し料理」がお薦め。新鮮な契約地場野菜の「甘味」と栄養がしっかり残されていて、抜群においしい。 それに、直契約大和肉鶏の深みある味を生かした手作りソーセージが添えられる。

また、珍味として大変好評で、吉野の森を守るうんどうとして当会開発の「吉野さいぼし(味付け燻製)」も提供できる。いずれも健康志向の和食文化を生かした料理だ。清酒の発祥地奈良での「日本酒で乾杯」は、お手のものである。 また、マグロの資源で脚光を浴びる、社長の出身大学と連携した「近代マグロ」も特徴だ。 古都奈良の高貴な人々には海産の魚も選ばれたが、「近代マグロ」で貴人の気分を味わうのも一興である。大阪では、列(なら)んでやっと食べられるという。

さらに、相撲の元祖(当麻蹴速<たいまのけはや>・野見宿禰<のみのすくね>)にあやかった、各種の味が楽しめる「大和ちゃんこ」も開発間近だ。 「おいしくて健康な食は、大和の食文化にあり」との意気込みを、この店で大いに感じ取っていただきたい。

「郷土料理居酒屋しきしき」
奈良市、近鉄奈良線新大宮駅南側すぐ
0742-36-8490

瀧川 潔



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