三輪素麺の今 〜至福の味、贅沢な即席にゅう麺を三輪素麺の産地から〜
毎日、暑い日が続いている、夏はやっぱり素麺に限る。素麺のふるさと三輪からおいしい即席のにゅう麺が新発売されたと聞いて、麺愛好家にとっては直ぐに食べたいと、製造メーカーの(株)三輪山勝製麺を訪れた。
いやぁ想像以上にケタ違いにうまい。もう、これは皆さん、食べない訳にはいかないでしょう。あの一筋縄素麺が即席の「お湯かけ早麺」として登場したのだ。開発逸話を伺ったところ、「年老いた母がにゅう麺好きなんやけど、火を使わんと、安全で簡単に作れるものが出来へんやろうか。」という京都老舗料亭の主人からの依頼がきっかけで誕生したという。生麺そのままの食感でうまい即席麺をつくったる。と、知恵を絞りに絞って10年かけ、やっと出来ました。と、代表取締役の山下勝山氏は語る。味はお子様や女性にもほっこりと本当に優しい味。また嚥下障害の介護食や高齢者にも食べやすく、お湯をかけるだけでとても簡単。おいしさには定評がある一筋縄素麺がまたまたの快挙である。
この「にゅう麺」本当にお湯かけの即席なんですか!麺のコシと風味。生麺と変わらない食感。信じられない麺の味。
それに、このお出汁が実にうまい!何という即席麺だ!麺好きには絶対食べずにはいられない。
まさに至福の味のにゅう麺である。
この「お湯かけ早麺」のおいしさの秘密をこっそり聞いた。そのこだわりはこうだ。
まずは小麦の厳選。原料の小麦は甘みと香りが格段に違う薄力粉小麦を厳選して使用している。
しかし、この小麦はグルテンが弱く、通常の製法では麺にならないのだとか。
ではどうして麺になる?そこが技術。
一筋縄はこの麺生地のグルテンを鍛えに鍛えて強いコシを引き出す、それは幾重にも折り返し500以上もの層を作る撚り(より)の技術だそうだ。こうすることで、強いコシが生まれ、甘みがあり、柔らかいのに独特の強いコシがある素麺が出来上がるのだそうである。
そして、手延べでは他の追随を許さない油不使用手延製法の技術。
従来、油の塗布は麺同志のくっつきや、乾燥を防ぐためには不可欠な工程であり、現在でも多くはこの製法で素麺は作られている。しかし、どのような油を使用しても油の酸化は避けることができない。あの特有の油臭さは酸化臭が原因であり、素麺の風味を損なうもの。そこで一筋縄では一切、油を使用せず、代わりに吉野葛を使っているという。吉野葛を使うことにより、油の酸化臭からの決別と、吉野葛が織りなす上品で透明感のある光沢が生まれる。喉ごしも最高によい素麺の傑作が出来上がる。
しかし「お湯かけ早麺」はまだまだここからが勝負だ。出来上がった素麺を湯掻き、素麺の組織を壊さないよう低温冷風乾燥を48時間。じっくり、ゆっくり、手間暇をかけて乾燥させるこだわりが生麺の食感と変わらない風味が実現するのだそうだ。
おいしい麺には、美味しい出汁。あご(飛魚)と鰹、うるめ、鯖、昆布をブレンドした料亭仕込みの「あご入り粉末出汁」がついている。
ふんわりと優しく、香りよく、おいしいコクのある出汁でいただく「にゅう麺」は至福の味である。
食べた人は幸せ感いっぱいを満喫できる、贅沢な即席にゅう麺。これは麺好きにはこたえられない味である。一度ご賞味あれ。
一筋縄・お湯かけ早麺(あご入り粉末だし付)
<にゅう麺・越前そば・平うどん・鍋用うどん>の4種類
1袋 各380円で販売されている
お問合せは
株式会社三輪山勝製麺 0120-47-8838 へ
http://www.miwayamakatsu.com
木村 隆志
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