奈良女子大学・奈良の食プロジェクト
「ならじまん」〜奈良ってめっちゃおいしい


満開の桜の中、奈良公園で「奈良グルメフェア」が開催され、「奈良のうまいもの」を楽しむ多数の観客で賑わった・・・はずなのだが、4月6日・7日は全国的に雨。奈良も雨が降ったり止んだり、あいにくの空模様の中、それでも「奈良公園夢の食卓500人」、「まほろば苺フェスタ」、「苺カクテルコンテスト」、そして、「第3回ならB級グルメ決定戦」などのイベントが開催された。

「第3回ならB級グルメ決定戦」には、奈良県内の飲食店や町おこしグループなど33もの団体が参加した。そんな中、女子大生のグループが「ならじまん」で参加していた。このグループは「奈良女子大学・奈良の食プロジェクト」。
奈良漬や大和野菜など、奈良の食素材を活かしたレシピ作りなどを通して、地産地消、地域活性化を目指すプロジェクトである。
あの「奈良漬アイス」(植村牧場)などを生み出した「奈良漬プロジェクト」を引き継ぎ、2008年に発足している。
キャッチフレーズは「奈良ってめっちゃおいしい」。揃いのピンクのTシャツの背中に書かれている文字である。
「奈良の食プロジェクト」はこれまで、セブン-イレブンの地域限定「ならならのお弁当」(2008)、「奈良のかすていら」(2009)、「しょうがの奈良漬サブレ」(2010)、ならコープ「オリジナル特選おせち」(2011-2013)、「奈良漬しょこら」・「秋の実り」(2012)など様々な商品を開発してきている。

「ならじまん」は奈良自慢の食材をふんだんに使った肉まん。ヤマトポーク、奈良漬、葛切り、そして、奈良県産のしいたけが使われている。
なぜ、奈良で肉まんなのか? まんじゅうの起源は、中国の「饅頭」(マントウ)、一説には、三国時代、蜀の諸葛孔明が、氾濫した川の神に人間の生首を供える風習をやめさせるために、肉を小麦粉の皮で包み、生首に似せたものを供えたことに始まるという。
これが14世紀、禅宗の僧とともに来日した林浄因によって奈良に伝わったのだが、当時の日本では、仏教僧が肉食をすることが禁じられていたため、代わりに小豆の餡を使った「饅頭」(まんじゅう)であるあんまんを考案し、これが和菓子の始まりともされている。
つまり、饅頭が奈良に伝わった時の原型は「肉まん」であったことから、「ならじまん」は肉まんとしたわけである。
なお、「ならじまん」は一般的な饅頭の丸形ではなく、餃子のような三日月型をしている。これは、中国では、昔のお金の形に似ている餃子は縁起がいい食べ物であるとされていること、また、片手で持って食べるのに適した形であることから、この形にしている。

さて、今回は、残念ながら天候にも恵まれず、「ならじまん」の売り上げはよくなかったようである。しかし、奈良女子大学で毎年11月に開催される学園祭「恋都祭」(ことさい)では、毎年、「ならじょまん」の名称で提供され、好評のようである。今回、食べられなかった方はぜひ「恋都祭」にて食べてみてはいかがだろうか。

村 仁知



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